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父の詫び状 (著:向田邦子)

投稿日:2010/01/20 更新日:

父の詫び状 著:向田邦子の写真

あれは、なんと言うタイトルの本なのか忘れてしまったのだけれど、ビジネス書ばかり読んでいると、表現力が弱くなる。だから、文学も読みなさいということが書かれていました。

それ依頼、ビジネス書や技術書ばかりでなく、文学も意識して読むようにしています。意識して読むというと聞こえは良いのだけれど、要するに、本が好きで文学も読みたかったのだけれど、ビジネス書優先にしていました。そのビジネス書で、文学も読んだ方がいいと書かれていたので、喜んで文学も読むようになったということです。

父の詫び状は、そうして読んだ中の一冊。テレビドラマ脚本家であり、直木賞作家であった向田邦子さんのエッセイ集。30代以上の人には、「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」の脚本家というと、ピンとくる人が多いのではないでしょうか。

テレビドラマ脚本家の経験からか、エッセイの中で描かれている場面はクルクルと変わっていきます。突然変わった場面に唖然とし、取り残されると思いきや、ほんの1行にも満たない文章で、変化した場面の景色や匂いまで感じられます。

1つのエッセイを通して著者が言いたかったことが、クルクル展開してきた場面の1つ1つに引き立てられるようにして、すっと浮き上がってくる様が、非常に心地良いです。

何度も、読み返したいエッセイ集です。

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執筆者:


  1. hikawa55 より:

    「すっと浮き上がってくる様が、非常に心地良い」
    まさに向田邦子の魅力をつかれていますね。
    わたしは、父の詫び状を中学の教科書で知りました。
    以来20年も経ちますが、
    疎開した妹が、ぼろぼろになって戻ってきて、父が号泣して抱きしめたくだりは、忘れられません。
    わたしも最近は、ビジネス書ばかり読んでいましたが、文学、読んでみようと思います。
    ちなみに「あ、うん」はおすすめですよ。

  2. 吉澤 尚志 より:

    ▽hikawa55さんへ
    文学を読むことで、語彙が少しずつ増えているような気がします。あと、言い回しや、文章の組み立ても、少しずつレパートリーが増えている気がします。
    「あ、うん」ですね。向田邦子さんの本を、また読みたいと思っていたので、書店に寄ったときに探してみます!

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