大人の文房具 vol.02 → Amazon.co.jp
目次
- 巻頭インタビュー 安藤忠雄
- 作家の手紙
- 文字で伝える
- 色で伝える
- 器で伝える
- 国別で選んでみる私の会いよう万年筆
- 百花繚乱・万年筆 カラーインクの魔力
- さりげなく主張する言葉を贈る器たち
- フォーマルレターの作法
- 池波正太郎流 春から始める年賀状づくり
- 書斎レイアウト術
- 引き出しのなかに万年筆眠ってませんか?
- 大人のレザーアイテム図鑑
- ビジネス文房具傑作選
- プロフェッショナルの美学 カランダッシュ
作家の手紙
芥川龍之介、樋口一葉、夏目漱石といった文豪の手紙が、文字、色、器(記事の中で、文字を乗せる器ということで、便せんやはがきのことを器と呼んでいます)の特徴別に写真付きで掲載・解説されています。
私自身、多少、古い小説を読みますが、今回紹介されていた文豪は、ほとんど読んだことがなく、大部分の記事で興味が湧きませんでした。しかし、太宰治や谷崎潤一郎といった、私が好きな文豪の手紙も掲載されており、その部分については食い入るように読み、楽しみました。
好きな作家の手紙が掲載されている人にとっては、興味深い内容だと思います。
掲載されている作家の手紙一覧
- 芥川龍之介と小穴隆一
- 樋口一葉と半井桃水
- 太宰治と山崎富栄
- 夏目漱石と土井晩翠
- 高見順と高見秋子
- 有島武郎と有島安子
- 谷崎潤一郎と根津松子
- 与謝野晶子と有島武郎
百花繚乱・万年筆 カラーインクの魔力
セーラーの極黒や青墨、ヤンセン・ハンドメイド・インク工房のレオナルド・ダ・ヴィンチやチャールズ・ロバート・ダーウィンといった、美しい色合いのインクの数々が瓶の写真とともに掲載されています。
これらの瓶を棚に並べて飾っておくだけでも、美しさにうっとりして時間を忘れて魅入ってしまうことでしょう。
書斎レイアウト術
ノンフィクション作家 早坂隆氏や、ブックコーディネーター 内沼晋太郎氏ら5名のかたがたの書斎が写真やインタビューとともに紹介されています。その中でも特に良いなと思ったのは、早坂隆氏の言葉です。
昔から屋根裏部屋でこそこそと暮らしながら書いていたいと思っていたんです。物書きにはその孤独感が必要です。(ノンフィクション作家 早坂隆氏 P.54)
男の子供心をくすぐるような、屋根裏部屋という場所。秘密基地。敵が進入してきても見つからない場所。狭いけれど居心地の良い空間で感じるわくわく感と、心がほのかにざわつく感じ。そういった場所で好きなものを書いていることができたら、それはとても楽しいことでしょう。
私もいつか、屋根裏部屋に書斎を持ちたいです。
大人の文房具 vol.02 → Amazon.co.jp