短期間で新しい技術を学習し、仕事で使えるようにしなければならないことが、ときどきあります。今の私がちょうどそのような状況でして、ちょうど良い機会ですので、私が実践している短期間で新しい技術をマスターする方法を紹介します。
短期間で新しい技術を学習するには、以下の5つのステップが必要です。
- 入門書を読む
- 用語や構文をノートに書き、その意味を書く
- 実際に使ってみる
- デザインパターン、アンチパターン、リファクタリング方法を調べる
- 理解しにくい用語や構文は、他の本やネットを使って調べる
1. 入門書を読む
IT技術者とはいえ、はじめて学ぶ技術はわからないことだらけです。短期間で学ばなければならないとしても、PC初心者になったつもりで入門書とじっくり向き合います。
入門書は、多くの人にとってわかりやすい言葉で体系的に説明されているため、その技術の全体像を把握することができます。
また、過去に学んだ技術について、誤解していた事に気づいたり、今まで知らなかった使い方を再発見することもあります。
2. 用語や構文をノートに書き、その意味を書く
用語や構文を丸暗記する必要はありません。しかし、ただ読むだけでは頭に入ってきません。自分なりに本の内容をまとめて、ノートに書くことで、その技術への理解が深まります。
私は、Moleskine Pocketの横罫に書き込んでいますが、図を書くこともあるため、もう少し大きなノートでも良いかもしれません。
3. 実際に使ってみる
新しい技術を身につけるには、机上の学習だけではなく、実際に技術を使用したトレーニングが必要です。
技術を身につけるのは、自転車に乗るのと同じようなもので、頭で乗り方を理解しただけでは乗れるようにはなりません。
実際に使えるようになるには、トレーニングが必要です。
4. デザインパターン、アンチパターン、リファクタリング方法を調べる
デザインパターン、アンチパターン、リファクタリングというのは、プログラミング言語の定石のようなものです。
定石を知ることで、覚えようとしている技術の中にある、それぞれの機能について、その機能が何故あるのかがわかるようになり、それぞれの機能を便利に使えるようになります。
5. 理解しにくい用語や構文は、他の本やネットを使って調べる
1冊の本を読んだだけでは解らなかったことが、別の本やネットの情報を読んだら簡単に解ったということが良くあります。
入門書は、多くの人にわかりやすく書かれていますが、人それぞれ、それまでの経験が違いますから、ある人にはわかりやすい説明も、別の人にはわかりにくいということがあります。
そのため、うまく理解できないことについては、別の本やネットの情報を使うことで理解しやすくなります。
まとめ
「マスターする」とはいうものの、仕事で恥ずかしくないレベルになるのが限界です。実際にその技術を使って仕事をして経験を積み重ねるうちに身に付いていくものもあるため、短期間でやれることは限られています。
この後は、とにかくその技術を使いまくって身に染み込ませて行く事が必要です。なお、使うときには、より良く使うことを考えながら使う必要があります。たとえば、プログラミング言語なら、より美しいソースコードを書くにはどうすれば良いのかを考えながら使うことで、良い形で技術が身に付いて行きます。
他にもやり方があると思いますが、これが私の方法です。みなさまが新しいことを学習する際のお役に立てれば幸いです。