「NOLTY スコラ」の連載最終回です。方眼ノートのほか、NOLTY スコラならではのページをレビューします。
方眼ノート
方眼ノートは、5mm幅で17ページあります。
方眼の線には、実線に見えるほど細かい点線が使用されています。
ページの四隅に方眼の線がない部分がある以外、何もないシンプルなデザインです。
テストまでのスケジュール管理ページ
NOLTY スコラには、他の手帳には見られないテストまでのスケジュールを管理するページがあります。
全部で8ページ(見開きで4ページ)の記入欄があり、最初の見開きページ上部には記入例が書かれています。
記入欄の左上の下線がある箇所(上の写真の「試験日」の欄の上)には、「中間テスト」や「期末テスト」といったテスト名を記載します。
表は、左の列から「科目」「試験日」「日付」を記入します。「日付」の次には「目標点」「結果」を記入する欄があります。
なお、1つの表で14日ぶん記入できるようになっています。
記入例の次の見開きページからは、上下に2つの表が掲載されています。
全部で、7つの表が用意されています。
定期テスト記録表・1年間の振り返り
「定期テスト記録表」と「1年間の振り返り」も、NOLTY スコラならではのページです。
定期テスト記録表
定期テスト記録表は、学期ごとに列が用意されており、それぞれの中間、期末に対して点数と平均点を記入する欄があります。
ページ下部には、「合計点」「クラス順位」「学年順位」「振り返り」の記入欄があります。
テスト結果をそのままにしておくことなく、振り返りの記入欄があるのは、PDCAを軸にしたNOLTY スコラらしいデザインだと思います。
1年間の振り返り
1年間の振り返りページは、無地の記入欄です。
これまで、週間ページで1週間ごとの振り返りをしてきましたが、1年間の最後にも振り返りするための記入欄が用意されています。
振り返ったあとには、次年度にチャレンジしたいことを記入する欄があります。
これも、PDCAを意識したNOLTY スコラらしい記入欄だと思います。
ページの下部には、1年間の学習時間の合計を記入する欄があります。
年間の合計のほか、月ごとにグラフで時間を記入できるため、1年間を振り返るさいに役立つ記入欄になっています。
時間割表
時間割表は7時限目まであり、月曜~土曜まで用意されています。
1時限目の前の行と、7時限目の次の行が空欄になっていますので、自由に利用することができます。
時間割表は3つ用意されています。
私が子供の頃、時間割りが何度も変わった記憶はあまりないのですが、時間割りが変わっても対応できるようになっています。
見返し(後ろ側)
見返しの後ろ側には、名前等を記入する欄があります。
また、ビニールカバーにはペンホルダーとカードポケットが付いています。
名前等を記入する欄には、「NAME」と「SCHOOL」の記入欄のみ用意されています。
大人向けの手帳の場合、住所や電話番号、メールアドレスを記入する欄もあることが多いのですが、中高生向けの手帳ということで防犯を意識した記入欄になっています。
まとめ
NOLTYスコラは、週間ページで目標と実績を書き込み振り返りを意識し、年間でも同様に振り返りまで実施するという、PDCAを意識した記入欄が隙なく埋め込まれた手帳です。また、中高生向けということで、見返しには「NAME」と「SCHOOL」しか記入する欄がないという防犯を意識した内容になっています。
中高生の子を持つ親が開発したような、愛情たっぷりの手帳のように感じました。
さて、勉強する大人に参考になりそうな内容としては、PDCAへの意識が非常に強いレイアウトになっているといったところでしょうか。
ここまでPDCAを意識した手帳は、大人向けの手帳にはほとんど無いように思います。一方で、ビジネスに関する書籍や雑誌の多くでPDCAの重要性を繰り返し取り上げています。しかし、大人だからといってPDCAをしっかり回せているかというと、多くの人がうまくできないコンプレックスを抱えているからこそ、書籍や雑誌で繰り返し取り上げられ注目を集めているのだと思います。
ですから、自分の手帳にNOLTY スコラの目標や結果、振り返りのような記入欄をあらかじめ書き込み使っていくことで、今までより少しは勉強や仕事ができる大人になれるかもしれません。