ずいぶん前のことになりますが、ブラウン管に映る、藤田まことさん演じる秋山小兵衛と、渡部篤郎さん演じる秋山大治郎に魅了され、剣客商売(けんかくしょうばい)のファンになりました。
先日、その剣客商売の原作者、池波正太郎さんの記念文庫に行ってきました。
私は物書きといえるほど文章を書くのが上手ではありませんが、ブログで文章を書いていることもあり、文豪の物の書き方や考え方、仕事のしかたが気になります。
そのため、好きな作品の著者の記念館に訪れることが、たびたびあります。
池波正太郎記念文庫の中には、池波正太郎さんが使われていた書斎を再現したものや、使用されていた万年筆、ノート、腕時計など、貴重な品の数々が展示されていました。
とくにすごかったのは「書斎」です。重厚な机の上に、愛用されていたと思われる手帳や文房具、小物類が置かれており、それらひとつひとつを、ガラス越しに長い時間拝見させていただきました。
書斎の中でもとくに気になったのは、机の脇に積み上げられていた手帳の束です。Moleskineほどの大きさの、バンドのない手帳が積み上げられていました。あれは、手帳なのか、それともノートなのか、そもそもどこのメーカーのものなのか、まったくわかりませんでしたが、何冊も積み上げられているところを見ると、気に入られていたのだろうなということを感じました。
文章を上達させるために、文章を読んだり書いたり学んだりすることも大切ですが、文豪の記念館やゆかりの地に赴き、文豪も触れていたであろう空気を感じることも大切なことだと思います。
池波正太郎さんの書斎は、本当にすてきな空間でした。
ところで、剣客商売が好きで、池波正太郎さんのファンなのですが、実は、原作の本を読んだことがありません。Kindleストアで剣客商売が販売されているようなので、そちらで1冊購入して、じっくり読もうと思います。
池波正太郎記念文庫
- URL:http://www.taitocity.net/tai-lib/ikenami/
- 住所:〒111ー8621 東京都台東区西浅草3-25-16 台東区生涯学習センター1階 台東区立中央図書館内
- 休館日等は、公式サイトを確認願います