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余韻がすばらしい映画。探偵はBARにいる

「探偵はBARにいる」グッズの写真

日常とは、湿気を帯びたかび臭い部屋の中でもがき続けているようなもの。そこから逃げ出すことはできないが、ときおりいつもとは違う風が吹き込む。その風は熱かったり寒かったり気持ちよかったり、酒の匂いがしてくることもあれば、タバコの匂いがしてくることもある。その風を味わうために、逃げ出すことのできない部屋のなかでもがき続けている。「探偵はBARにいる」は、そんな日常と、ときおり吹き込む風を感じられる映画だ。

「探偵はBARにいる」公開当日。上映が終わり退場口を通り過ぎ、映画のエンドロールが流れはじめた頃から我慢していたトイレを済ませ、すぐさまグッズ売り場へ向かった。普段、映画を観終わったあとグッズどころかパンフレットさえ購入しないが、今回は違った。映画の世界にどっぷりと浸かりたい。余韻を楽しみたい。そのために、今夜は酒を飲もう。ウィスキーが良い。グッズ売り場にある「探偵はBARにいる オンザロックグラス」を買って、ウィスキーをロックで飲もう。普段、ほとんど酒を飲まないが、今夜は酒を飲みたい特別な気分だ。その夜は特別な気分とともに、探偵はBARにいる オンザロックグラスでニッカウィスキーの余市を楽しんだ。

余市と、探偵はBARにいる オンザロックグラスの写真

酒を飲んだせいか、翌朝目覚めたのは11時を過ぎた頃だった。歯を磨き顔を洗い洋服を着替えると、強烈な空腹感に襲われた。さて、何を食べるかと考えたところ、思いついたのはただひとつ。「ナポリタン」だった。映画の主人公である探偵さんは、毎朝ナポリタンを食べているそうだ。そこで、以前から気になっていた近所のカフェレストランに車を走らせ、ナポリタンと珈琲を注文した。熱々に茹でられほどよく芯が残っている、いわゆるアルデンテ状態の、うまいナポリタンだった。しかし、うまかったので残念な気持ちになってしまった。ナポリタンは、少し茹ですぎたくらいが丁度いい。麺と具材とケチャップが絡まりきっていない、ちょっと不味いところを、のどにつっかえそうになりつつ、音をたてながらフォークで口いっぱいにほおばるのが良いんだ。うまいナポリタンを提供してくれたシェフには申し訳ないが、ほどよくまずいナポリタンを提供してほしかった。

そんなわけで、映画を観た当日・翌日と、二日間にわたり映画の余韻を楽しんだ。シリーズ化の話題もあがっているようなので、ぜひ次回作をつくってほしい。そのためには、やはり、観客動員数が延びなければいけないようだ。良い映画だが、アイドルが出ているわけではなく、流行のタレントが出ているわけでもないので、観客動員数については心配だ。だから、このブログを読んだ人は、ぜひ、「探偵はBARにいる」を観に行って欲しい。このブログの読者なら、きっとこの映画を気に入ると思う。







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