県民手帳をご存じでしょうか? 静岡県では手帳シーズンになるとコンビニの本棚に陳列されています。
手帳関連のブログやSNSで取り上げられることはあまりありませんが、紙質が良く造りがしっかりしていて県内の情報が豊富に掲載されており、600円という安さですので、実は愛用者がたくさん居るのではないかと思っています。
そんなわけで、手帳の中身を紹介していきます。
見開きページ(始まり)
静岡県といったら富士山ということで、見返しには三保の松原から望む富士山の写真とともに、万葉集の言葉や、現代の歌人の言葉が書かれています。
扉ページには、県のシンボルである県章や県の花、鳥、木のほかに、富士山憲章が掲載されています。
カレンダー
手帳の中身には、まず、七曜表(カレンダー)が掲載されています。手帳を使う年と次の年のカレンダーが掲載されています。
カレンダーの次には、国民の祝日、年中行事・雑節、二十四節気、結婚記念日(銀婚式や金婚式などの年数)があります。
さらに次のページには、1月~12月までの「○○強化月間」や「○○運動」といった、おそらく行政機関が推進していることが掲載されています。
月間予定表
月間予定表は、前年12月~翌年3月まで掲載されています。
見開き1か月、1日1行ずつ掲載されており、六曜や二十四節気、条例で定められた県の記念日などが掲載されています。
週間予定表
月の最初のページには、その月にちなんだ県内のことや、歳時が記されています。静岡県は観光名所がたくさんありますので、このページを眺めているだけでも楽しめます。
予定記入欄は、見開き1週間で、左ページに月曜~木曜、右ページに金曜~日曜とメモ欄が掲載されています。
曜日や日付のほか、六曜や新月・満月、二十四節気などが掲載されています。
月の最終日が木曜までに終わっている場合、右ページはメモページになっていたり、メモページの下にちょっとした広告が掲載されています。
メモページ
スケジュール記入欄が終わると、7ページの横罫ページがあります。高さは4mmです。
次に、無地のページが8ページあります。
メモ関連のページの最後に、方眼ページが4ページあります。方眼のサイズは2.5mm(1mm間隔の定規で計測したので誤差があるかもしれません)です。
資料便覧
メモ関連のページが終わると、資料便覧です。資料便覧は、以下の4つに分かれています。
- 統計資料編
- 平成28年の主な統計調査
- 住所名簿編
- 生活編
特に統計情報が詳細に記載されており、県統計協会が作っているからこそできる内容です。また、それらの情報の出どころである県統計協会の情報ですのでこれ以上信頼できる情報はないと思います。
統計資料の写真については、この手帳のメインの著作物だと思いますので、掲載を控えます。
資料便覧の最後のページには、静岡県の資源が掲載されています。ここは堅苦しいものではなく、素敵な文化や自然があるのだなぁと、ほっと一息つく内容です。
その他のページ
資料便覧のあとには、静岡県の歌や住所録、東京の地下鉄路線図があります。
住所録は、5ページあります。1ページに3件ずつ記入できますので、15件ぶんの住所を書き込めます。
静岡県の概要には、市町総数、県面積、総人口、いまある路線や道路のほか、これから計画されている道路も掲載されています。
最後に、統計協会からのお知らせと、自分の氏名や住所などを記載する欄があります。
見開きページ(終わり)
終わりの見開きページには、伊豆半島から見た夕暮れの富士山と、万葉集の言葉が掲載されています。
手帳とカバー
手帳本体はカバーから外すことができます。
真っ白な手帳ですので、1年間使い終わったら表紙に好きなカバーをかけて本棚にしまっておくこともできます。
手帳のサイズは、12.0cm x 7.5cmです。B7サイズが12.8cm x 9.1cmですので、B7サイズより若干小さめです。
まとめ
ここまで紹介してきた写真の中で、見返しに接着されているページを除いて、手やペンで押さえて写真を撮ったものが一つもありませんでした。小さな手帳ですが、180度開いた状態を保てます。
また、週間予定表に0.5mmのジェットストリームや0.38mmのSignoで書き込んでみましたが、裏抜けすることはありませんでした。
手帳自体の造りが良く、紙質もよく、予定の記入欄には装飾がないシンプルなデザインでありながら、情報ページには県内の情報がギッシリ書き込まれた素晴らしい手帳だと思います。