手帳の色味とペンの色味は合わせた方が落ち着きます。能率手帳ゴールドは黒・金の配色ですので、ペンもできれば黒・金にしたいと思うようになり、手帳の質感に負けないどっしりしたペンが欲しいと思い、探していたところセーラー万年筆のプロフェッショナルギアΣ 金 ボールペンを見つけました。
回転式のこのペンは、ペン軸の先の方にバネが入っています。ペン軸を回転させると、バネを圧迫するようにして芯が出て、戻すときにはそのバネが芯を上に押し上げるようにして芯を収納します。
そのため、ペン軸をゆっくり回転させると、ダイヤル式の金庫を回しているようなキチキチキチっという手応えとともに、かすかな音が聞こえてきます。
プロフェッショナルギアΣは、プロフェッショナルギアよりワンランク上のラグジュアリーラインということで、細部の装飾も凝っています。
クリップの部分には、セーラー万年筆のシンボルでもある錨のマークが入っています。
ペンのお尻の部分にも、セーラー万年筆の錨のマークがあります。このマークは、透明の樹脂のようなもので覆われており、浮き上がったような立体感のある表情を見せてくれます。
標準でついている芯は、1.0mmの油性ボールペンです。別売りで0.7mmの油性ボールペンの芯もあります。
書き味は、ジェットストリームほどではありませんが、十分書きやすい滑らかさです。油性ボールペンのため紙にインクがしみ込む量が少ないせいか、0.7mmでもそれほど太く感じません。
ところで、探偵映画などによくあるハードボイルドものの物語では、クールで格好良いだけの主人公は胡散臭くて格好悪く見えてしまいます。冴えない感じの主人公や、格好つけてるんだけどあからさまにそれ違うだろうというダサい主人公は、物語を通して見ると格好良く見えてきます。
黒・金の手帳とペンの組み合わせは、古臭くて昭和っぽくて格好悪いかもしれませんが、その格好悪さを乗り越えた先にある格好良さを身につけられるような使い方をしていけたら良いなと思います。
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