2009年に読んだ本のうち、「これからの人生に大きな影響を与えてくれた本」を振り返ります。
振り返るのは、「減らす技術(著:レオ・パボータ)」「人間失格(著:太宰治)」「可能世界の哲学(著:三浦俊彦)」の三冊です。
1. 減らす技術 (著:レオ・パボータ)
「目標を設定し、他者より多く早く達成する方法を考え実践する。」そういう考え方に疑問を持ち初めていた頃に出会った一冊です。
「人生にとって大切ではないものを減らす。」
この考え方は、私の今までの考え方を、大きく変えてくれました。大切ではないものを減らし、大切なものに集中することで、シンプルに生きる方法を教えてくれました。
部屋の中にあった、たくさんのものを手放していくうちに、心が軽くなっていくのを実感しました。
減らす技術は、今後も、私の考え方の基本に大きく影響し続ける本だと思います。
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2. 人間失格(著:太宰治)
2009年は、太宰治 生誕100年ということで、いくつかの番組でとりあげられていました。その際、小説「人間失格」の表紙をイラストにしたところ、売り上げが上がったという解説を聞き、興味本位で購入したのが人間失格との出会いです。
人間失格の主人公の心の描写が、私の心の中の暗い部分に重なり、太宰治にさえこんな暗い部分があったのかと思うと、妙な安堵感がありました。
その暗い部分を肯定してはいけませんが、暗さを無理に否定して自分を追い込む必要はないのだという逃げ道ができたような気がします。
暗さを肯定も否定もせず、あるがままに受け入れる。そういった逃げ道ができて、気持ちが楽になりました。
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3. 可能世界の哲学(著:三浦俊彦)
「私たちが生活している現実世界の他に、無数の世界(可能世界)が存在している。」という考え方が、可能世界論の考え方です。
その考え方をもとに、必然性や可能性、現実性の視点から、ものごをと考えたり見たりすることができます。
たとえば、論理的に物事を考える時、考えた内容が成り立つことが可能であるか? 可能であるなら現実的か? もしくは、必然的か? ということを検証することで、考えた内容が成り立つ可能性が高いか低いかを考えることができます。
私はまだ、論理記号をうまく扱えませんが、可能世界の考え方は、私の世界観を大きく変えてくれました。こんなにワクワクする世界観はひさしぶりです。
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まとめ
この他にも、たくさんの良い本に出会いました。あらためて紹介したいものばかりです。
来年も、素敵な本に出会えることを願いつつ、今年の読書を締めくくろうと思います。