マネタリーベースとは
マネタリーベースとは、「世の中に出回っている現金」と「民間の金融機関が中央銀行に預けた金銭」の合計のこと。
「世の中に出回っている現金」とは
日本で「世の中に出回っている現金」は「日本銀行券」と「貨幣」の2種類があり、具体的には以下の通り。
- 日本銀行券:1万円札、5000円札 など
- 貨幣:500円硬貨、100円硬貨、10円硬貨 など
「民間の金融機関が中央銀行に預けた金銭」とは
日銀当座預金(日本銀行の当座預金)に、民間の金融機関が預けたお金のこと。
準備預金制度により、民間の金融機関の資産の一部を日銀当座預金に預けることが義務付けられる場合がある。理由は以下の通り。
- 金融機関同士や、日銀、国との決済に使用
- 金融機関が企業や個人に支払う現金通貨の支払いのための準備金
義務付けられる金融機関は以下の通り。
- 銀行
- 信用金庫(預金残高1600億円超の場合)
- 農林中央金庫
マネタリーベースの計算式
マネタリーベースの計算式は以下の通り
マネタリーベース=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」