趣味の文具箱 vol.23が発売されました。毎回物欲を刺激され、あれこれ思い悩むのですが、読まずにいられません。
目次
全部書ききると、趣味の文具箱 vol.23の紹介記事より、目次の方が多くなりそうなので、主な物をピックアップしました。
- 今時の文具箱
- 手書き人 作家 浅田次郎さん
- エス・テー・デュポン140周年記念
- 東京・表参道にオープン 文房具カフェ
- ヴィンテージの誘惑 ヴィクトリアンペンシル
- 特集 新製品・注目の文具
- 旅は文具を連れて 「星のや 軽井沢」
- 特集2 伝わる手紙
- 使って分かった、知る人ぞ知る良いペン
- えんぴつ道楽 その四
- 路上文具考現学
作家のペン。作家の文字。
いまも万年筆と原稿用紙で小説を書き続けている、作家の浅田次郎さんへのインタビュー記事が掲載されています。その中でも、手書きの意味に触れた次の言葉が印象に残りました。
手書きで書かれた文章は、言葉が研がれて簡潔になる。手書きは確かに疲れるけれど、その疲労感がいい言葉を生むのかも知れない。私は今でもこれはと思う文章に出会ったら、原稿用紙に書き写しています。(趣味の文具箱 vol.23 P.13 浅田次郎)
文章のプロである作家さんがされていることに対して、私もなどと言うとおこがましいかもしれませんが、私も、好きな文章を手書きで書き写す事があります。書き写していると、読んでいるだけでは気づかなかったことや、パソコンのキーボードで書き写していたときには気づかなかったことを感じる事ができます。
具体的にどのようなことを感じるのだ?と言われると、うまく説明する言葉がみつからないのですが、書き写す前と後の自分の書く文章の質に、あきらかに違いが出てきます。
人それぞれ、向き不向きがあるかもしれませんが、私にも、良い文章を書き写すことの良さが実体験としてあります。
もうひとつ付け加えると、文章を暗唱することでも、自分の文章を洗練させる事ができるように思います。こちらも具体的にどのような効果があるのか説明できないのですが、文章を暗唱する練習をしたあとに、言葉に対する接し方が変わるといった体験がありました。
浅田次郎さんのインタビュー記事は、それらの体験を思い出すきっかけになりました。最近、書き写しも暗唱もしていないので、ひさしぶりにやってみようと思います。
星のや 軽井沢
写真を見た瞬間、「行きたい!!」と思ってネットを使って調べたほど、魅力的な宿でした。気軽に泊まれるような価格ではないですし、気合いを入れるどころか、かなり頑張らないと泊まれない価格の宿ですが、ぜひ1度行ってみたい宿です。
森に囲まれた水辺に、和モダンな宿が建てられています。一見すると、水に浮かんでいるように見えるその風景は、映画の中に出てきそうな美しさです。
水辺のテラスで書き物をされている小日向京さんの写真にため息をついてしまうほどです。私も星のやのあの場所で、ゆっくり文章を綴りたいです。
趣味の文具箱 vol.23→Amazon.co.jp