たまには手帳の手入れをしようと思い立ち、押入れの中から革の手入れセットを出してきて、能率手帳ゴールドの手入れをすることにしました。
特に気になっていたのが、上の写真の赤い丸の中の白くなったところです。
使っていくうちにこういった擦り傷はできていくものです。その傷を放置してあらゆるところが傷だらけになったら、ただ汚らしいものになってしまいますが、メンテナンスして大切につかってやると、道具を使い込んだ風合いになり愛着がわきます。
さて。革の手入れですが、まずは軽くブラッシングして表面のホコリをとります。
ゴシゴシこすると傷になるので、冷えてしまったお腹をさすって温めるような力加減で、やさしくブラッシングします。
つぎに、革用のクリームを少し布に取ります。
人差し指の先くらいの面積の布の表面に、クリームがうっすらと付くくらいの量をとります。
クリームを布にとったら、革の表面に薄く延ばします。
水彩絵の具で色を塗るときのような薄さです。この例では白色の革クリームを使用していますが、白い色が透明になって見えなくなる程度の薄さで塗っています。
手入れし終わった傷の部分を見てみると、上の写真の赤い丸の中を見るとわかるように、白い擦り傷が目立たなくなりました。
擦り傷の状態にもよりますので、なんでも目立たなくなるというわけではありませんが、手入れをした傷は手帳を使い込んだ風合いになり、愛着が増します。
最初の写真とあまり変わり映えありませんが、手入れした後の手帳の写真です。
見た目が劇的に変わるわけではありませんが、手入れした記憶は愛着に繋がります。10分~15分程度の短い時間で手入れできますので、休日の空き時間に珈琲でも飲みながらゆっくり手入れすることをお勧めします。