仕事をうまく進めるために手帳を使うのも、家事をうまく進めるために手帳を使うのも、日々の生活を豊かにするために行うことだと思います。
もうちょっと大きな表現をすると、人生を豊かにするために手帳を使っていると言えます。
ところで、手帳を使いこなして仕事や家事がうまく進んでも、貯蓄が不足して、将来、老後資金2000万円の問題にぶつかり、生活費に困るようでは人生が豊かになったとは言えません。
手帳の使い方以前に、お金の問題にしっかり向き合う必要があります。まずは現状把握をしていきましょう。
老後資金2000万円ためるために毎月必要な金額
老後資金2000万円は、最低限の生活をするために必要な金額と言われているそうです。
では、その金額を貯めるには、毎月いくら貯蓄すれば良いでしょうか?
大卒の22歳~定年の65歳(※)まで働いたとして43年間。その43年の間に2000万円を貯める必要があります。
単純に計算すると、毎月3.9万円の貯蓄が必要です。
2000万円 ÷ 43年間 = 約46.5万円/年
約46.5万円 ÷ 12か月 = 約3.9万円/月
※ 2025年4月から、65歳定年制が義務付けられるそうです。
年収と手取りの早見表
毎月貯蓄できる最大の金額は、手取り月収と最低限の生活費の差分になります。
そこで、転職ナビに掲載されていた年収と手取り年収の早見表の情報から、手取り月収を計算してみました。
年収 | 手取り月収 | 手取り年収 |
200万円 | 約13.5万円 | 約162.2万円 |
300万円 | 約19.9万円 | 約238.5万円 |
400万円 | 約26.3万円 | 約315.6万円 |
500万円 | 約32.6万円 | 約391.1万円 |
600万円 | 約38.6万円 | 約462.8万円 |
700万円 | 約44.1万円 | 約529.5万円 |
800万円 | 約49.7万円 | 約596.2万円 |
900万円 | 約55.5万円 | 約666.2万円 |
1000万円 | 約61.3万円 | 約735.6万円 |
手取り月収の数字は、手取り年収を単純に12か月で割った数字です。また、手取り年収については、住民税がお住まいの地域によって異なりますので、おおよその数字です。
年代別の平均生活費
毎月貯蓄できる最大の金額は、手取り月収と最低限の生活費の差分になりますので、生活費について見ていきます。
ナビナビ保険に掲載されていた、年代別の平均生活費から、年間の生活費を計算してみました。
年代 | 生活費(月) | 生活費(年) |
20代 | 約17.7万円 | 約212.4万円 |
30代 | 約25.7万円 | 約308.4万円 |
40代 | 約30.6万円 | 約367.2万円 |
50代 | 約20.2万円 | 約242.4万円 |
60代 | 約25.9万円 | 約310.8万円 |
ただしこの数字は、住居費に寮・社宅・実家を含む金額ですので、実際にはもっとかかるのではないかと思います。
貯金可能な金額は?
手取り年収から、生活費(年)を引いてみると、年収400万円以下はかなり厳しいのではないでしょうか。
30代で年収400万円の場合
315.6万円 - 308.4万円 = 7.2万円
年間7.2万円しか貯蓄できない計算になります。
共働きで世帯収入を増やしたり、単身世帯なら生活レベルを上げないといった対策が必要になります。
ざっくりとした計算ではありますが、計算してみて強く思ったのは、生活費について、ひとりで子育てするって、そうとう大変なことなんですね。そうとうどころか想像を絶する大変さなのだと思いました。
現状を把握して、手帳をどう使うか?
これまでの計算から、現状をざっくりと把握できたと思います。
その現状から考えて、手帳を使いこなして今の仕事を効率よく完璧にこなせば人生が豊かになりますか?
生活費に対して年収が低すぎて貯蓄できないのに、今の仕事を効率よく完璧にこなしてもの最低限必要な金額の年収アップを望めないとしたら、生活費を下げるために手帳を使ったり、転職活動のために手帳をつかったりといった、いままでとは違う使い方が必要になります。
まとめ
- 収入と最低限の生活費から、貯蓄可能な最大金額を把握しましょう
- 貯蓄可能な最大金額とこれから働く年数から、老後資金2000万円問題に対応できるか把握しましょう
- 手帳を使って今の仕事を効率よく完璧にこなしても、老後資金2000万円問題にぶつかるなら、生活費を下げたり転職活動を考えたり、問題を解決する行動のために手帳を使いましょう
※ この記事は投資初心者が書いています。誤りやアドバイスなどありましたら、Twitterで教えていただけると嬉しいです。