ITエンジニアの平均年収は452万円
doda(デューダ)の2021年の調査によると、日本のITエンジニアの平均年収は452万円だそうです。
IT技術者をやっている私自身の実感としても、そのくらいだろうと思います。
年収の話はこれからIT技術者になりたい人にとって参考になると思いますので、実際どんな状況なの紹介します。
プログラマの給料は平均以下
IT技術者というと、パソコンに向かってキーボードをひたすらタイピングしているプログラマの姿を想像するのではないでしょうか。
難しいことをやっているのだから、きっと、給料もいいのだろう。そう思うかもしれません。
しかし実際には、IT技術者といってもコンサルタントやテスター、プログラマなど色々な役割があります。
その中で、IT技術者の代表ともいえるプログラマの給料は、IT技術者の給与の平均以下の417万円です。
プログラミングが好きでこのIT技術者になりたい人にとっては、悲しい状況かもしれません。
平均以上の年収が欲しいなら、コンサル系のIT企業がおすすめ
コロナ対策のアプリとして厚生労働省がリリースしたCOCOAの不具合で話題になったので、ご存じの方が多いかもしれませんが、IT企業も土木建築と同じで、一次請け、二次請け、派遣といった仕事の受注階層があります。
COCOAの場合でいうと、厚生労働省から仕事を受注するのが一次請け、一次請けが開発しきれない部分を二次請けに発注、二次請け企業の社員が開発しきれない部分は、派遣を雇って開発といった多層請負構造になっています。
一次請けには一次請けの苦労、二次請けには二次請けの苦労があるので、この多層請負構造そのものを否定する必要はありませんが、注目したいのは、お金の流れです。
一次請けを受注する企業は、大企業やコンサル系の企業が多く、dodaの調査にもあるようにコンサルの給料は平均以上です。
大企業に入れば当然年収は多くなるわけですが、一次請けの仕事が多いコンサル系のIT企業に入ることも、年収アップの近道です。
平均以上の年収を求めるデメリット
平均以上の年収を求めるということは、プログラマであることをどこかであきらめる必要があります。
プログラミングのスキルは日々磨いていないと錆びていくものですので、IT技術者の平均以上の年収を求めようとすると、プログラミングのスキルを磨きにくくなります。
もちろん、すべての企業でプログラマの年収が平均以下ということはないと思いますが、統計から見ると、プログラマとして年収アップを目指すより、コンサルで年収アップを目指した方が近道であることがわかります。
まとめ
会社選びや仕事選びは年収だけで決めるものではありませんが、気にした方が良い数字の一つです。
年収が400万円を超えるなら生活に困ることはないだろうし、プログラミングが好きだからプログラマを選ぶということなら、開発を主体とした企業を選ぶのが良いと思います。
しかし、収入アップを目指すなら、コンサル系のIT企業がおすすめです。
ほかにも、サーバ管理がメインの企業や、デザインがメインの企業、金融系がメインの企業など、同じIT企業でも様々な企業がありますので、自分が身に着けたいスキルや欲しいものを明確にしてからどの企業のどの職種を希望するか検討するのが良いと思います。