手帳に予定やメモを書き込むときは、予定やメモの種類ごとに色を使い分けた方が良いと、よく言われています。手帳を開いたときに、書き込まれた色の量から、プライベートとビジネス、リラックスしている時間や活発に動いている時間などのバランスがわかりやすいといったことが、その理由にあげられています。
予定やメモの種類ごとに色分けして書き込むことの効能は、よく理解できます。実際に、そのような効能もあるでしょう。私も実感したことがあります。
しかし、ひとつ気になることがあります。
歴史に名を残しているような文豪や発明家たちは、色分けして書いていたのでしょうか。
中には色分けして書いていた人もいるかもしれませんが、今ほど文具が発達していなかった世の中では、1色のペンで書き込んでいた人が多かったのではないかと思います。
それに、三島由紀夫や太宰治の時代からは、考えられないほど情報機器が発達した世の中だというのに、私も含めてたいていの人が、彼らの足下にも及ばないような文章しか書けません。
そういった思いもあり、シンプルなものが好きな私は、ずっと、黒のペンひとつで予定やメモを書き込みたいと思っていました。
今回、MONTBLANC P116 ボールペンを使い始めたのを機に、黒一色で、予定やメモを書き込み始めました。
書き込み始めた当初は、色分けしないことで、混乱するのではないかという不安がありましたが、数日使ってみて、困ることはまったくなく、不安はなくなりました。
仕事の状況やライフスタイル、好みなどいろいろな要因があると思いますが、今の私には、黒一色で予定やメモを書き込むスタイルがあっているようです。