「こんなにたくさん本を読んでいるのに、どうも自分が成長しているように感じられない。」
そう思われている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。私自身も、これだけたくさん本を読んでいるのだから、読んだ冊数に応じて自分が成長していれば、今頃、世界征服も夢じゃないはず。というのは、いささか大げさですが、読んだ冊数に応じて自分が成長しているとは思えない程度に、何も出来ない人間です。
そこで、なぜ、本を読んでも成長できないのか考えてみました。
本を読んでも成長できない理由
本を読んだ後、本で学んだことを実践しようとするはずです。本で読んだ内容を実践するということは、今までの行動パターンとは違うことをするということです。
しかし、人は習慣によって行動する生き物です。そのため、今までの行動パターンを変えることは容易なことではありません。あなたの意志が弱いとか、根性がないとか、あなた自身が悪いわけではありません。人間の性質上、そのようにできているのです。
最初にやったこと
そこで私は、とくに変えたいと思っている行動パターンをチェックリストにすることにしました。たとえば、GTDで言うところのINBOXを整理するときの、現状の行動原則を以下のようにチェックリストにしました。
- 作業と資料に別ける
- 作業の場合
- 具体的な作業にできるか?
- 作業する価値があるか?
- 資料の場合
- 価値観やミッション、リストを洗練させるのに役立つ資料か?
- いま抱えている作業の価値を高めるのに役立つ資料か?
本でチェックリストを強化する
本を読んで感銘したことや、取り入れたいと思ったことを、行動原則のチェックリストに反映します。例えば、「作業の目的を明確にする」や「目的を達成するための制約条件を明確にする」という言葉を取り入れたいと思ったら・・・
- 作業と資料に別ける
- 作業の場合
- 具体的な作業にできるか?
- 作業する価値があるか?
- 作業の目的を明確にする
- 目的を達成するための制約条件を明確にする
- 資料の場合
- 価値観やミッション、リストを洗練させるのに役立つ資料か?
- いま抱えている作業の価値を高めるのに役立つ資料か?
このようにして、チェックリストを強化していきます。
チェックリストを洗練させる
強化し続けているチェックリストは、強化するだけでは意味がありません。日次レビューや週次レビューのとき、1日や1週間の行動を振り返り、チェックリストに書いた原則通り行動していたか確認します。
行動できていなかったら、チェックリストに書いた原則に無理があるのか?それとも、たまたまイレギュラーなことが発生してていまい、どうしてもチェックリスト通に行動できなかったのか?など、チェックリストを洗練させるためのアイディア出しをして、さらにチェックリストを修正します。
行動原則のチェックリストを作り、読んだ本の内容を取り入れて強化し、週次レビューなどで振り返って洗練させていくことで、日々の行動が変わり、本を読んだ冊数に応じて自分が成長するための仕組みができます。
まとめ
チェックリストとは、現在の自分の側面の1つです。その、側面であるチェックリストを強化・洗練することを通して、現在の自分がより良い自分に変わることができます。
- 特に変えたい行動パターンを選ぶ
- 現状の行動パターンをチェックリストにする
- 本を読んで取り入れたいことを、チェックリストに反映する
- 週次レビューなどの振り返りで、チェクリストと現実の違いを確認し、反映する
本を読む前にチェクリストを作成してください。本を読んだらチェックリストに反映してください。週次レビューでチェックリストを洗練させてください。